タイトル_立地は何処にしよう?

立地は何処にしよう?☆開業手順

タイトル_立地は何処にしよう?

いきなり結論ですが、
大都市圏内であれば駅の大小に拘ることなく、どこでも構わないと思います。

豆蔵の場合


実際、私が一番最初に始めたお店の場所は板橋区の外れで、もう少し行ったら和光市になる辺りでした。
なぜそんなところで始めたかと言うと、その駅にうまい間取りの取れる素晴らしく安い物件を見つけたからです。

ただ、そこは駅前に商店街がほんの気持ち程度で、乗降客も山の手の駅とは比べ物にならないほど少く、本当にお客様が集まってくれるのか心配な面も多々ありました。
ですがそれ以上に初めての自分のお店ということで、ワクワクしながら備品を買ったり、レイアウトを考えたりしたことを覚えています。

実際に営業してみて分かったことは、駅の近くに住んでいる人よりも何駅も離れた場所や30分ぐらい掛けてでも来店してもらえるお客様の数のほうがずっと多いということでした。
これは結局のところ広告力だったわけです。
この広告力の大切さについては<こちら>です。

お客様は新しいお店が開店すると、一回だけはお試しで行ってみようという方が割と存在するので、開店当初から多くはありませんがぽろぽろとお客様に来ていただけました。
幸いなことにその時に借りていたマンションは駅から1分のところだったので道案内も簡単で、つくづく駅から近いということが大事だということを感じました。

それともう一つ、マイナーな駅だったので周辺にメンズエステなどは一切なく、駅のそばに住んでいるお客様方には非常に重宝がられました。
そのお客様方は、今までは割と遠くの駅まで行かれてたようで、電車の動いている時間内に帰る必要があったのですが、近くだと自転車で来れるので深夜でも大丈夫だとおっしゃってました。

私が開店のお手伝いさせていただいた鶏ガラさんの場合


この人の場合は私の時よりも酷い場所。
総武線の西船橋からほど近い、深夜になると人影もまばらなどこかの田舎の駅かと間違えるような寂れた住宅街につながる駅。
コンビニやファーストフードチェーンであれば絶対に選ばないであろう駅。

鶏ガラさんがこの駅を選んだ理由はやはり私と同じで駅そばなのに広い間取りで家賃がとても安いということ。
「毎月かかる家賃が重いとそれだけでストレスになり、お客様が来なかったら大変。同じく経営しているネイルエステのお店の方の客足が芳しくないので、両方ともこけたらたまったものではない。」と運転費用の安い場所を選んだのでした。

鶏ガラさんも開店直後はエステのポータルサイトに三つほど広告を出していたので、新店舗を嗅ぎ分けてくるお客様方がほどほど来てくれていたようでした。
ですが3ヶ月目頃からだんだんと客数が減っていき、ポータルサイトの広告の他に、来店して頂いたお客様に個別にメール営業を始めたのです。
地味な営業活動ですが何十人かにメールを送ると1割ぐらいはリピートしていただけるようでスタッフ3人で数ヶ月回すことができたようです。

その後、スタッフの知り合いなどを紹介してもらい何人か新たなスタッフを確保し、常連さんも増えてマンションの更新時期になると、山の手の大きな駅のそばのマンションに鞍替えしました。

そこから先は今までの会員さんも含め順調に客数も伸び、電話受付をするスタッフを抱え、昼間は客数の少ない方のネイルエステの方を見て、深夜番の時だけエステ店の方を見ているようです。

私が開店のお手伝いさせていただいた沖縄さんの場合


沖縄出身だからという安直な名前の付け方ですが、この方はワンルームから始めました。

中国人エステやタイマッサージが大好きで、行かない週末は無い程はまっていると自負するこの方、色々なお店を見て自分でも出来ると確信したそうです。 (多分この手のお店が大好きだったので出来る自信があると言うよりも、やりたかったのでしょう。)

沖縄さんは、JR 新宿駅まで徒歩10分で行ける程度の距離の地下鉄の駅付近のマンションで始めました。
沖縄さんの生業はSEで昼間全く動けないため、当初の営業時間は暗くなってから深夜の3時までと言う変則的な営業時間をとっていました。
が、それでは昼間の時間が部屋が開いて勿体ないということで、直接スタッフに電話受付もしてもらうようになりました。
立地としては最高に思えたのですが競合店が多いらしく、来店されたお客様曰く、思い立ったときにフラットすぐに入れるお店じゃないとタイミング的に合わないよねと。

ワンルームで始めたので、お客様が入っていれば当然ながらその時間帯は別のお客様を入れることが出来ません。
そのスタッフの指名で何時間でも待ってもらえる方ならば別ですが、多くのお客様はふらっと来て直ぐに入れるお店を探しているので機会を失ってしまうのです。
しばらくはそのワンルーム1つで副業の副業程度に細々とやられていました。
日に獲得できるお客様はよくて3人、0人の日も割とあり、平均して1人弱程度、家賃や税金などを払った残りは、開店当時は数万円程だった様です。

現在、沖縄さんは小さめの駅に引っ越し、駅そばに2つの賃貸マンションを借りて4部屋を作り、店で出会った奥様と二人でお店を切り盛りされています。
客数20人/日を超え、この業界1本でも行けるほどの売り上げになったようですが、ネットが盛んなご時世でエンジニアの仕事も手放せない様です。

沖縄さんやこの業界で知り合った方々のエピソードは別ページでお話していきたいと思います。
とめると、大都市圏内であれば駅の大小に拘ることなく、どこでも構わないと思います。
  • 駅はどこでもよい、広告が大事
  • 競合店がなければ小さな駅固有の固定客が存在する
  • 出来る限り駅から近い場所を探す

豆蔵

豆蔵

ではまた~

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